日本の近代と伝統・土俗性との関わりを検証する研究会代表として、今後、研究会の主たる研究対象として、戦後忘れられた思想家・大川周明を取り上げるにあたり、松本健一『大川周明』をテキストに大川周明という問題点ついて概観し、今後の研究会の取りうる方向について検討した。今回研究会からメンバーに文科省・正野泰周氏、川村学園大学・湯浅弘氏が参加することとなるとともに、日本におけるイスラム研究の先達としての大川周明に強い関心をもつ一橋大学・加藤博氏を中心とするイスラム研究グループとも今後なんらかの連携をしていくことが検討された。