学術論文

基本情報

氏名 川上 雅子
氏名(カナ) カワカミ マサコ
氏名(英語) Kawakami Masako
所属 大学 児童
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

発行又は発表の年月

2026/08

学術論文名

家政学部の変容 第2報ー名称変更にみる派生、分化、そして霧散化へ

単著・共著の別

単著

発行雑誌等又は発表学会等の名称

家政学原論研究(日本家政学会 家政学原論部会)査読あり

巻

号

第60号

開始ページ

2

終了ページ

11

概要

2015年に『家政学原論研究』に掲載された「家政学部の変容ー名称変更にみる派生と分化ー」(2015,No.49,12-19)の続編である。前報では1970年に家政学部が設置されていた43大学の2012年に至るまでの学部名称の変化を追った。その時点では、1991年に大学設置基準の大綱化が行われて以降、家政学部が生活科学部、生活環境学部、人間生活学部などへとその名称を派生し、分化するという形で変化させていた。
本稿では文科省の学校基本調査や各大学のHPなどを参照し、2012年以降2029年の変更予定も含め、これら家政系学部のその後の名称変更を追った。その結果、2024年以降に新たに学部名称の変化の波が生じていたことがわかった。すなわち生活創生学部、生活共生学部、ウェルビーング学部やAIライフデザイン学部など、衣食住をベースに工学や情報学など新たな学問領域との複合的な枠組みで現代生活の諸相を対象とする再編の動きがみられたのである。さらに2026年に生じていたことは、歴史のある大学の家政学部における各学科の独立学部化であった。このことは、家政学部の名称を図らずも自滅させることに大きく繋がっていく。総じて学部名称はその背景に在る学問に依拠しており、今生じていることはひいては家政学という学問の存在にも問いを投げかける。このまま霧散化してしまうのか。家政学の存在は現代において未完のプロジェクトとして収束、あるいは終息していくのか、その本質を問われている。(査読あり)