共立女子大学では、社会と実践的に関わる学びを通して、課題発見力と創造力を育むリー
ダーシップ教育を重視している。なかでも、地域と大学が協働し、実社会の課題に対して学
生が主体的に取り組む活動は、本学の教育理念を象徴する重要な取り組みの一つである。
本活動は、千代田区神田エリアにある複合施設「神田ポート」で毎年開催されている市民
参加型イベント「なんだかんだ11」において、藤本ゼミ(建築・デザイン学部)と山田ゼミ
(家政学部食物栄養学科)が協働し、防災を「食」と「心」の両面から考える試みとして実
施された。「なんだかんだ」は、神田ポートを拠点に展開される、市民・来街者・地域店舗
・学生など多様な主体が関わるまちづくりプロジェクトである。文化・暮らし・防災・表現
などをテーマに、市民が共創的に発信するイベントとして地域に定着している。第11回目と
なる今回は「快適な避難所」をテーマに掲げ、防災の日(9月1日)に合わせて開催された。
本報告書では、山田ゼミによる「災害時の食と栄養の提案(パッククッキング実演)」およ
び、藤本ゼミによる「HEART MEET ― 心の状態が避難所を変える ―」を中心に、学生が地
域と協働する中で得た学びの成果と、今後の展望について報告する。