「πρέσβεις αὐτοκράτορες考」
『西洋古典学研究』56(日本西洋古典学会)51-64
56
アンドキデースの弁論「和約論」贋作説の根拠とされた「全権使節(プレスベイス・アウトクラトレス)」の句法を精覈し、贋作説の非を明らかにしたもの。論理学的、文献学的手法を用いた史料批判の試みである。literacy/orality研究の要石たるRosalind Thomas以下の研究の正当性を保証すると同時に、出願者本人の研究でこの弁論を使用する準備をなす。