学術論文

基本情報

氏名 大川 洋史
氏名(カナ) オオカワ ヒロフミ
氏名(英語) Okawa Hirofumi
所属 大学 ビジネス
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

発行又は発表の年月

2009/07

学術論文名

文化変容モデルの誕生―経営学輪講 Berry (1976) (査読無)

単著・共著の別

単著

発行雑誌等又は発表学会等の名称

『赤門マネジメント・レビュー』

開始ページ

終了ページ

概要

[説明]
複数文化の接触後の構成を示すモデルとしてM&A研究等に導入されてきた「文化変容モデル」は、その端緒がBerry(1976)まで遡ることができる。本稿はこれをレビューすることで、いかにこのモデルが提唱されるようになったのかを示し、このモデルの問題点とされるものの原因はどこにあるのかを明らかにした。
Berryモデルとして知られる「文化変容モデル」は、2×2のマトリクスで示される簡便なものであるが、Berryの研究を追っていけば、このモデルは文化変容の類型を分析するために考案されたのではなく、少数民族対象の多数の質問項目を整理するための表として提示されたものであることが分かる。その後、この表が文化変容のパターンを示すものとして独り歩きすることになるのだが、元々が文化変容パターンを分析するためのツールではなかったために、複数の問題を内包したまま他の研究で応用が計られることになってしまったのである。