学術論文

基本情報

氏名 大川 洋史
氏名(カナ) オオカワ ヒロフミ
氏名(英語) Okawa Hirofumi
所属 大学 ビジネス
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

発行又は発表の年月

2006/06

学術論文名

アサヒビール「太鼓判システム」の開発(査読付)

単著・共著の別

共著

発行雑誌等又は発表学会等の名称

『赤門マネジメント・レビュー』

開始ページ

終了ページ

概要

[著者]
高井紘一郎・大川洋史・岡倉徹(競争力概念による分析部分は本人によって執筆され、高井によって内容の確認が行われた。その他部分においては、共同研究のため本人担当部分抽出不可。)
[説明]
〈査読無し学術論文1番〉をベースに、競争力概念から「太鼓判システム」を分析した論考である。
アサヒビール株式会社の「太鼓判システム」は製造から流通までをカバーする品質保証システムであるが、これは当社の競争力の中でも「裏の競争力」の要素であるQCD+FにおけるQ(quality)を実現するものである。「スーパードライ」の成功にはこのシステムの貢献も大きかった点を本稿は明らかにした。
「スーパードライ」は大ヒット商品ということで、商品開発やCI等の、主にマーケティングの分野で数多く取り上げられている。これらはいわばマーケティングミックスに代表される「表の競争力」の要因の面から分析したものである。たしかに、例えば「コクキレ」ビールのポジショニング分析は、スーパードライの「設計品質」を明らかにする視点として重要である。しかし一方、本稿で取り上げた太鼓判システムは、設計情報の「伝達の品質」を維持・改善するために不可欠なシステムであり、この点において「裏の競争力」の大きな柱となったといえるのである。
本稿の意義は、多くの既存研究が存在するにも関わらず余り顧みられることの無かった、「スーパードライ」の成功の要因である「太鼓判システム」に着目することで、当商品の「裏の競争力」を明らかにした点にある。