1.「企業変革と環境情報」
常葉学園富士短期大学『研究紀要』
創刊号
生体としての企業は環境の変化に対して「ゆらぎ」を選択することによって反応し、一定の秩序ないし機能を維持し続ける。そして環境からの情報の一部を組織内の構成要素の「ゆらぎ」に触媒させ、特に「ゆらぎ」を選択的に増幅して新たな構造的・知識秩序を形成する。すなわち、企業は単に環境の変化に自身を委ねるのではなく、あくまでも主体的・能動的に外部環境の変化に関わる情報を取り込み、そのことによって新たな秩序を自律的に形成することを論じた。