25.「CSRとコンプライアンスに基づく社会的責任」
松本大学『地域総合研究』
第7号
企業の第1の活動目的は「利潤の極大化」であるが、その目的達成のために法や原則を無視することが許されないのは、現代の社会通念上の共通認識である。法律違反を原因とする企業トラブルは、昨今数ある不祥事の中でも徹底的に糾弾され、企業としての存続さえ危うくするケースへと発展する可能性を含んでいる。本稿では、CSRの歴史的変遷と概念について考察し、コンプライアンスに基づく社会的責任の重要性について考察した。