コーポレート・ガバナンス、会計に関する国際的な動向~バーゼル委における議論を中心に~
日本銀行「日銀レビュー」
2006-J
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コーポレート・ガバナンスと会計は、ともに、健全な銀行経営ひいては金融システムの安定に影響を及ぼし得る動きである。こうした観点から、バーゼル銀行監督委員会では、健全なガバナンスの原則と、金融商品の会計基準を適用するうえでの適切なリスク管理について、指針ペーパーをそれぞれ公表している。銀行および当局は、健全なガバナンス実務や適切な会計基準のあり方について継続的に検討、対応していく必要がある。