新生児期の親の育児における不確かさを生じる体験と思い
母性衛生
65巻
4号
出生後6か月以内の乳児をもつ母親6名、父親2名を対象に半構造化面接を実施し、新生児期の育児における体験と思いに関する語りをデータとしてカテゴリー化し、新生児期の親の育児における不確かさを生じる体験と思いについて、4カテゴリーが抽出された。育児への適応を促進するために、0か月児をもつ生活のイメージ化、疲労回復、2、3か月先の育児の見通しをもつこと、夫婦のコミュニケーションスタイルの相互理解、育児に関する価値観の共有、複数役割におけるアイデンティティ達成への支援の必要性が示唆された。