本研究では、多様なポリフェノール類を含む植物新芽抽出物に着目し、アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis:AD)症状の指標となる Thymus and Activation-Regulated Chemokine(TARC)の産生抑制能を検証した。IFN-γおよびTNF-αの2種のサイトカインを添加してTARC産生を誘導したヒト表皮角化細胞(HaCaT)を in vitro ADモデルとして用い、各候補試料によるTARC産生抑制を指標として抗炎症能を評価した。その結果、強いTARC産生抑制能を示したのはカキ、ツバキ、ビワの新芽抽出物であり、細胞増殖阻害を示さない濃度におけるTARC産生の最大抑制率は、それぞれ99.4%、99.2%、98.7%であった。これらの植物にはカテキン類やタンニン類が共通して含まれることが知られており、これらのポリフェノール成分がTARC産生抑制に寄与した可能性が示唆された。