明治中期・後期の女性書簡文の結語に着目し、その使用率、表現特徴の変遷について、女性用書簡文例集・女性著名人(作家、教育家など)の書簡・婦人雑誌の投稿書簡文の3種を資料とし、調査を行った。その結果、両期ともに結語の使用率は8割以上と高いが後期で減少したこと、表現特徴については、「かしこ」や「あなかしこ」「あらあらかしこ」などの「かしこ」に何らかの語が付けられたものが主流であるが、後期ではその割合がやや減少し、代わりに「草々、匆々」などの漢語での表現や「さやうなら、さよなら」などの口語表現が見られるようになったことを指摘した。