「近代の女性書簡文の研究―大正時代を中心に―」
大正期の女性の書簡文の結語の使用率と表現特徴および文体との関連性について、女性用書簡文例集、実際の書簡文、創作書簡文を資料として用い、調査を行った。その結果、書簡が候文体から口語文体へと移行するのに伴い、結語の使用率も大きく低下したこと、また結語の表現は「かしこ」系が中心ではあるが、明治期に比べると割合は低く、代わりに明治後期に少数見られた口語系や漢語系の結語が増加傾向にある旨を指摘した。
表現学会第43回全国大会(於高崎経済大学)