救命救急センターにおいて倫理問題を抱えるスタッフ看護師に対する看護管理者の支援の構造を明らかにすることを目的と
し、救命救急センターで看護管理者の経験が2年以上ある7名の方に半構成的面接を実施した。看護管理者たちは、救命救急センターにおいて生じる倫理的問題を未来進行形で思考できる倫理的感受性の高い看護師の育成だと考えられた。一方で、看護管理者としての経験の少なさや、組織的な支援の不足から、看護管理者が支援の限界や苦悩を感じる場面も確認できた。喫緊の課題として看護管理者に対する支援の必要性が示唆された。