近年、日本国外でも高い評価を受け、現代日本文学をリードする存在とも言える村田沙耶香。
1970年代末に生まれ、幼少より執筆を開始。第155回芥川賞を受賞。人間の内面に隠された闇や、既存の価値観をゆさぶるような村田沙耶香の作品は、普通や常識とは何か、性とは何かを読者に訴え考えさせる。
村田沙耶香から始まる第3期。若手の研究者を含めた幅広い執筆陣による柔軟で刺激的な論稿は、シリーズで取り上げる女性作家だけにとどまらず、現代文学研究全体への新たな地平を切り拓いていく。(著書紹介文抜粋)
担当:「『ハコブネ』:「自分史」のようなもの」(pp.42-45)。
編者:スペッキオ・アンナ、共同執筆者:大山英樹他28名。