国際分業システムの変容と雇用・労働問題-ジェンダーの視点から-
『私学研修』第161.162号
経済のグローバル化、IT化に伴い、今日、国際分業システムの抜本的再編が進行しつつある。その労働市場への影響は甚大であり、わけても女性労働における労働参加の量的規模の拡大、並びにその圧倒的な構造的周辺性といった世界的に確認される就労実態には、深刻なジェンダー差別的問題性が顕著である。本稿では、こうした特殊現代的な国際分業変容プロセスが包摂するジェンダー問題について、理論・実証両面から検討を試みた。