マイクロからナノレベルの微細気泡を扱うファインバブル(FB)の活用は、エネルギーや資源の削減が可能な手法として、洗浄分野をはじめとする多くの分野での応用が期待されている。近年の研究により、ウルトラファインバブル(UFB)水に含まれるバブルサイズが100ナノメートル程度であることが報告されている。このサイズの測定に適した島津製作所製の粒子径分布測定装置(SALD-7500nano)を用いたレーザー回折・散乱法では、回分セルを使用してUFB水中の気泡サイズ(粒子径分布)および気泡密度(個数濃度)の測定が可能である。しかしながら、従来の測定では測定値に大きなばらつきが見られることから、本報告では測定方法の改善を目的に検討を行い、より安定した結果が得られる手法として「5分間の定間隔連続測定」を提案し、その有効性の検証を報告した。