学術論文

基本情報

氏名 池上 公平
氏名(カナ) イケガミ コウヘイ
氏名(英語) Ikegami Kohei
所属 大学 文芸
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

発行又は発表の年月

1985/03

学術論文名

ピエロ・デッラ・フランチェスカ研究-『マドンナ・デル・パルト』をめぐって(修士論文)

単著・共著の別

単著

発行雑誌等又は発表学会等の名称

早稲田大学

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概要

15世紀に中部イタリアで活躍した画家ピエロ・デッラ・フランチェスカは、遠近法をベースとした合理的な画面構成を創造し、フィレンツェで生まれたばかりの新しい芸術を中部イタリア各地に広める役割を果たした。その作品の中に『マドンナ・デル・パルト』と呼ばれる特異な作品がある。パルトとは出産を意味し、この作品は聖母をイエスを身ごもった姿で表すものである。この図像は聖母の表現としては異例であり、その源泉を典礼において歌われる聖歌に求めることが本論の主たる論点である。加えて、当作品については帰属に疑義を表明する研究者もあり、制作年も定かでないことから、様式を検討し、ピエロ・デッラ・フランチェスカの真筆だが、一部に助手の参加の可能性があると結論づけ、制作年は1460年頃とみなした。