話しことばの文の諸相から
『国文学解釈と鑑賞』第59巻1号
音声で表現される話しことばは一過性のものであり、聞き手にとっても話し手にとっても表現内容は記憶に頼らざるをえない。このことが大きな要因となって、話しことばの特徴である、心理的要因による省略や情報補足による倒置、話線の曲折などの現象が生じることを論じた。70頁-77頁