内容節を含む名詞述語文「~のがN だ」と「~ことがN だ」
『共立国際研究』
41号
内容節を含む名詞述語文「~のがN だ」と「~ことがN」においては、「の」が内容節を具体的な動作、状態、出来事としてとらえるのに対して、「こと」は内容節を一つのまとまった事柄としてとらえるという、名詞節を作る「の」と「こと」の性質の違いによって説明することが可能であるという分析結果を提示した。また、「~のがN だ」という述べ方しかできない名詞と、「~のがN だ」「~ことがN だ」いずれの述べ方も可能な名詞の特徴についても分類し考察した。