「おやつは(いつも)無!!~お菓子作りと箱庭療法による小学生男子のセラピー~」
日本心理臨床学会 第32回審査付 pp200 パシフィコ横浜
教育方針の厳しい母親のもとで育ったクライエントは「おやつ」を食べることも禁止されていた。トイレが頻繁すぎることが主訴であった。セラピストとともにお菓子作りを行い、姉と母親に同席してもらって試食も行った。母親もだいぶ穏やかになり、おやつの意義も見出したようである。箱庭療法においても箱庭全面にお菓子のおもちゃを繰り広げた。おやつ、お菓子は愛情欲求も示していると考えられる。最終回に「ぼくトイレにいくの忘れてた」とクライエントは述べ、頻尿を乗り越えたこととなり終結となった。