学習に関する素朴理論(一般の人がもつ素朴な考え方)が,実際の学習方法や学習に対する態度に影響することが,最近言われるようになっている。では,学習に関する素朴理論は,どのように発達するのだろうか。小学生2019名,中学生1724名を対象に,質問紙調査を実施した。その結果,実際,素朴理論をもつことが効果的な学習方法の使用に影響し,学習の仕方が学力への自信につながることが示された。また,中学生は小学生に比べて,学校での学業についてよく考えることがわかった。これは,メタ認知(知的活動を対象とする知的活動)が,中学生の方が発達していることに裏付けられていると考えられる。 共同作業であるため分担明示はできない。