摂食障害の「症状」は無くならなかったが心が成長した事例~回復とは~
共立女子短期大学文科紀要54号 pp1-8.
4年間のカウンセリングの事例である。本人は「症状を治すために来てるのはない」と言う。心が成長し、母親から自立し、エンジニアとして独立しようとしていた。摂食障害の「回復」について考察を行った。 クライエントはボーイフレンドの詳細まで、母親に相談するくらい、母子の癒着が激しかった。しかし経過の中で遅れてきた反抗期がやってきて、母親に秘密を持つことができ、自立の道を歩むことになった。クライエントは症状はあるが、自立し、医師として働く大人の女性と変化していった。