アートセラピー ~クライエントとセラピストの「相互性」について~
共立女子短期大学紀要 第58 号pp1-5
アートセラピーにおいて、コラージュ療法についての実践を踏まえた、研究は多々ある。そのなかで、クライエントとセラピストがお互いの作品をあまり見ることなく、各々コラージュの作品をつくることを相互法と命名した。無意識レベルでお互いが刺激しあって似た作品などを作ることが多いことを、事例を交えて考察を行った。また系列的に作品を見ることで、次のセッションのときのクライエントのセラピストからのメッセージの取り入れも多く見られ、「介入」の一助にもなることも考察した。