DVにより多重人格(解離性同一障害)となった女性の「回復」について
共立女子大学 文学藝術 第36号pp1-9
父親からの性的虐待により交代人格が2つでき、解離することがある事例である。4歳の交代人格と24歳の交代人格が現れる。主人格と交代人格の会話などの治療法ではなく、保健師とセラピスト2名で安定した枠のなかで援助を行い、人格が統合していった。父親への気持ちを筆者との間で話し、消化し、気持ちの整理を行った。この経過について述べ、考察を行った。