グレーター・チャイナの政治変容

勁草書房

「第１部　中国政治の構造的変容」、「第２部　中国の国際認識と外交パターン」、「第３部　周辺地域にとっての中国」の３部から構成されていることからもわかるように、中国およびその周辺地域について、内政・外交などを検討している。全３２０頁。編者：岡部達味。共著者：岡部達味、天児慧、浅沼かおり、国分良成、川井伸一、小竹一彰、毛里和子、石井明、浅野亮、松本高明、黄英哲、谷垣真理子、佐藤考一、田中恭子。本人担当部分：「中央ー地方関係の政治化ー１９５８年を事例としてー」（第２章、p.４０－p.５７）。１９５８年の「大躍進」政策発動にさいしての毛沢東の主張と行動を考察し、さらに「大躍進」に賛成し、それを既成事実化した省、特に南方・沿岸諸省の指導者たちの思惑を、省間の資源配分という視点から分析した。