中国共産党体制の「官」と「商」 - 1940-1956年(博士論文)
全218頁。共産党の指導による社会主義化については工業化、それも重工業化という側面が強調されがちであるが、この論文は、中国共産党と商業という側面に注目した。中華人民共和国成立前後の15年あまりをとりあげ、共産党の党・政府・軍隊などの機関が資金づくりのために行った商業活動、さらに共産党政府の「商業部」の経営した国家商業、あるいは「公私合営」といわれる民間企業への国家資本の投入などについて考察した。