神保町カラーマンホールプロジェクト
田中 裕子
2025 年 30 巻 1 号 p. 1_102-1_107
https://doi.org/10.11247/adrjssd.30.1_1_102
発行日: 2025/03/15 J-STAGE公開日: 2025/03/18
抄録
共立女子大学建築・デザイン学科デザインコースでは、地域社会への貢献を目標の一つとして演習に取り組んでいる。その成果として提案された「神保町カラーマンホール」施策は、千代田区神田神保町地区(以下「神保町」)の関係者から好評を博し、千代田区立お茶の水小学校(以下「お茶の水小」)前にカラーマンホールが設置された(図1)。
本作品は、共立女子大学、神保町地区地域コミュニティ活性化委員会(以下「活性化委員会」)、およびお茶の水小児童との協働によって、企画から設置までに5年の年月を要し、実現した。地域の歴史や文化に着目し、恒久的に幅広い年齢層の地域の方々に愛される独自に制作したデザインが特徴である。
本稿では、本プロジェクトの実現に至るまでの取り組みについて紹介する。
引用文献 (3)
1) 田中裕子、林田廣伸:神保町グルメかるたプロジェクト、デザイン学研究作品集、25巻1号,pp.76-81,2019年
2) 2018年度「神保町周辺活性化デザイン計画」6つの題材。①神保町カラーマンホールプロジェクト②本・楽器・スポーツ大バザール会プロジェクト③アマゾンをぶっとばせ!新刊書店プロジェクト④神保町無名路地開発プロジェクト⑤神田古書店連盟のれんプロジェクト⑥神保町グルメかるたイベントプロジェクト
3) 本作品は、ハンドホールであるが、企画からのプロセスを鑑み、「マンホール」で表現を統一した。