微細藻類の産生するプロテアーゼ阻害物質の探索の結果、セリンプロテアーゼであるプラスミンとトリプシンに極めて強い阻害活性を示したMicrocystis aeruginosa(NIES-100)より、阻害活性を指標に、各種クロマトグラフィーを用いて、ミクロペプチンA、Bと命名した新規デプシペプチドを単離した。これらの物質の構造は、各種NMR、MS等の機器分析および分解反応によって決定した。これらの物質は、プラスミンおよびトリプシンを極めて低濃度で阻害し、多方面での応用が期待された。
本人担当部分:共著者の研究指導を行い、研究全般に関与した。
共著者:T.Okino,M.Murakami,R.Haraguchi,H.MUNEKATA, H.Matsuda, and K.Yamaguchi
p.8131-p.8134