コンピュータパターンメイキングと3Dバーチャルプロトタイピングを用いて創造的で優れた作品を生み出す方法論を、デジタルファッション教育の観点から議論した。まず、衣服、デジタルツール、動機、期間に関する知識とスキルで構成される、デジタルファッションデザインの創造的な成果を生み出すための基本モデルを提案した。このモデルにおける動機は、興味、安心、喜び、充実感、自尊心に細分化されており、Csikszentmihalyiが提唱するフローの概念が考慮された。検証には、コンピュータパターンメイキングと3Dバーチャルプロトタイピングを使用してオリジナル作品を作成するという課題が使用された。このモデルを定性的に分析するために、動機に焦点を当てたインタビューが実施され、提案されたモデルの妥当性が確実に確認された。さらに、創造性とビッグファイブの性格特性との関係についても議論された。最後に、デジタルファッションデザイン教育への提案をまとめた。(安 星奈,氏平 千暁,甲斐 咲帆,古川 貴雄)