動的に変化する視覚パターンのデザインと感情表現

第25回日本感性工学会大会, 2A02-02, タワーホール船堀

本論文では、感情を表現するための抽象的な視覚パターンの作成方法に焦点を当て、動的に変化する視覚パターンのデザインと感情表現の関係について説明した。まず、基本的な感情を示すカラーバブルチャートの印象を調査した結果、カラーバブルチャートはある程度感情を表現できることが示された。次に、基本的な感情を示すカラーバブルチャートに基づいて、RGB LED の動的に変化する視覚パターンを設計するための空間時間分布変換方法を提案した。最後に、RGB LED によって視覚化された動的に変化する視覚パターンを使用した感情表現の評価実験を行い、その有効性を検証した。その結果、RGB LED ライトパターンの更新速度に応じて覚醒レベル (穏やか-興奮) が変化し、RGB LED ライトパターンの輝度に応じてvalance (ネガティブ ポジティブ) が変化することが示された。また、RGB LED ライトパターンの輝度によって「ネガティブ」と「ポジティブ」の感情価値が変化できることも示さた。(古川 貴雄, 石内 順子, 氏平 千暁, 甲斐 咲帆, 森 薫)