制作実習のためマルチモーダルオンデマンド学習教材のデザイン－フローに注目した音楽ジャンルの分析－

第26回日本感性工学会大会, 1B01-02, タワーホール船堀

本研究では、ファッション関連の制作実習を例に、マルチモーダルオンデマンド学習教材のデザインを検討した。3次元パターンメイキングに焦点を当てたオンデマンド学習教材に、(1)アンビエント、(2)ローファイヒップホップ、(3)EDM、(4)ポップ、(5)ロック、(6)クラシックの音楽ジャンルが与える影響を調査した。これらの教材は、ワンピースのパターンカットの手順を示すビデオ映像と説明文を組み合わせたものである。6つの音楽ジャンルを追加したオンデマンド学習教材を作成し、評価実験を行った。実験結果から、ポップとEDMは、学習意欲、興味、楽しさ、達成感の点で他の音楽ジャンルよりも高い評価を受けた。ポップミュージックに対する肯定的な評価は、退屈を誘発することを除けば、その親しみやすさに起因すると考えられる。これらの調査結果に基づくと、オンデマンド学習教材を設計する際には、普遍的に適した音楽ジャンルのみに焦点を当てるのではなく、個人の好みに合わせた音楽を選択することが合理的である。(甲斐　咲帆，笹﨑　綾野，秋葉　まゆ，古川　貴雄)