その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 高橋 修
氏名(カナ) タカハシ オサム
氏名(英語) Takahashi Osamu
所属 短大 文科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

翻訳書、学会発表、講演、作品等の名称

二葉亭四迷

単・共の別

単著

発行又は発表の年月

2011/11

その他の分類

作品 他

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

『日本語文章・文体・表現文体事典』朝倉書店

概要

『浮雲』の文体的特徴を概術する。それによれば、『浮雲』の文体的特徴には、冒頭にも見える語り手の表現位置の定位が関わっている。神田見附の橋のたもとに立ち、役所が点在していた神田辺りの官員たちの帰宅の様子を底意地悪く観察し品定めする言表主体(語り手)は、あたかも物語の現場に立ち会っているかのように「いま」「ここ」を明示しながら語り出す。かつ、この物語内に仮構された語り手の表現位置は一定ではなく、物語る内容にともない作中人物との微妙な距離を取りながら変化する。それが文三の〈内面〉を語る言葉の装置となっていくのである。