学術論文

基本情報

氏名 高橋 修
氏名(カナ) タカハシ オサム
氏名(英語) Takahashi Osamu
所属 短大 文科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

発行又は発表の年月

2005/11

学術論文名

〈終り〉をめぐるタイポロジー――『明暗』の結末に向けて

単著・共著の別

単著

発行雑誌等又は発表学会等の名称

『漱石研究』18号 翰林書房

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概要

夏目漱石の最後の小説『明暗』(『朝日新聞』大五・五・二六~一二・一四)をめぐる論考。漱石の作品の終わり方は特殊で、オープンエンド(開かれた終わり)といわれる明確な終わりでない終わりのものが多いとされる。このオープンエンドという考え方のもつ問題性を考察する。つまり、オープンエンドという〈終り〉が漱石神話の価値を担保するイデオロギーになりえている可能性もあり、オープンエンドと語ること自体にテクストを閉じられた系に囲い込むという逆説がありえると論ずる。