本研究は、幼児教育の成果の質を教育評価として取り上げることをねらいに、米国のカリフォルニア州において使用されている「望ましい結果の発達プロフィール」の一部を使用し、各年齢における評価の特徴や保育者の直観的評価との関係を示すことで、その可能性について検討することを目的とした。0歳児から5歳児までの342名を対象に、子どもの遊びの姿の記録から担任保育者が評価した。調査項目は「言葉とリテラシーの発達」領域を取り上げた。分析の結果、子どもの年齢が上がるにしたがっていずれの項目も発達水準が上がっていくことが示された。また、子どものコミュニケーション能力についての保育者の直感的評価が高ければ、「言葉とリテラシーの発達」の項目も高く評価されることが示された。(樟本千里・岩立京子・西坂小百合・松井智子・岩立志津夫)