著者:飯野直美、遠藤香、大家千枝子、吉田圭佑、木村 典代
マウスに1週間低タンパク質食を摂取させたところ、血漿の鉄濃度と総鉄結合能の低下、ならびに肝臓鉄濃度の増加、X線照射による骨髄染色体損傷度が有意に増加した。次に、マウスに低タンパク質食を1週間与えた後、1週間2.5%鉄含有低タンパク質食を与えた。肝臓では鉄濃度と脂質過酸化が増加し、ビタミンE濃度が低下した。また、鉄負荷とX線照射を同時に処置しても、肝臓の脂質過酸化と骨髄染色体損傷度は増強されなかった。
日本スポーツ栄養研究誌. 2009;3:29-34.【査読付】