著者:Kaori Endoh、Michael Fenech、 Keizo Umegaki
緑茶は葉酸とエピガロカテキンガレート(EGCg)を含むが、EGCgには抗葉酸作用が示されている。ラットに葉酸欠乏食を4週間、葉酸負荷食を7日間与えるモデル系を構築した。このモデル系で緑茶により組織の葉酸レベルはわずかしか増加せず、骨髄葉酸レベルは減少していた。葉酸負荷を行い、EGCg(約8mg/kg)を経口投与したところ、組織の葉酸レベルの増加を減弱しなかった。以上の結果より、緑茶は葉酸の良い供給源ではないが、低用量の緑茶に含まれるEGCgは、葉酸の吸収にはほとんど影響しないことが示唆された。
Food and Nutrition Sciences. 2013;4(2):136-143.【査読付】