著者:Kaori Endoh 、 Masahiro Murakami 、 Tomomi Sugiyama 、 Yuko Taki、 Keizo Umegaki
マウスに低、中、もしくは高葉酸食を与えた後、ベンゼンを単回投与した。血漿葉酸レベルは、食餌中の葉酸レベルに対応したが、骨髄、赤血球および肝臓の葉酸は、低葉酸群では中葉酸群の約40%に減少したが、高葉酸食群では飽和した。骨髄染色体損傷は、ベンゼンにより著しく誘導された。低葉酸レベルは骨髄におけるベンゼン誘導染色体損傷のリスクを増強するが、組織の葉酸レベルが飽和しているため、過剰に摂取した葉酸がさらなる防御作用を示さないことが示唆された。
Nutrition and Cancer. 2007;59(1):99-105.【査読付】