近年都心部では保育施設の需要が高まっており待機児童数が増加している。園庭が手狭になった、または施設内に園児数に応じた外遊び場の確保が困難である施設は、施設周辺にある公園、公開空地を含めた広場等を利用していることが報告されている。公開空地は歩行者や 近隣住民のための通行スペースや休憩場所等の役割を担い、保育施設の園外活動の場として活用されている。しかしながら、保育施設が園外活動の場として公開空地 でどのような遊びを行っているのか、公開空地の使用が 園外活動全体にどう位置付けられるかは明らかではない。そこで本研究では、都心において公開空地が保育施設 の園外活動の場所としてどのように利用されているのか、その活動実態を把握、公開空地の有効利用の観点から適切な園外活動が行われるための課題を考察する。