我が国の集合住宅は、戦後の経済成長と共に様々な変化をとげてきており、それに応じて多種多様な設備機器が使われるようになってきている。特に集合住宅においては、設備機器設置による空間の占有のほか、配管、換気等の問題を考えると、設置場所の制約が大きく、設置に関しては様々な不都合が生ずることが予想される。そこで設備機器の使用に関する不都合現象及びその制御手法を、体系的に整理する必要がある。今回の研究において、アンケート調査及び諸元の現状調査と比較することによって、集合住宅における設備機器の使用方法・設置方法の現状を把握することができた。今回集計・考察したのは、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、衣類乾燥機のみなので、今後は他の家電機器についても同様の集計作業を進める必要がある。
日本建築学会大会学術講演梗概集建築計画I編,pp.569-570
本人担当部分:全部、共著者は指導のみ
共著者:真鍋恒博