都心の中でも千代田区の子供の公園・児童遊園の過ごし方に焦点を当て調査を行った。
千代田区には、数としては多くの公園が設置され、その園は花壇、ベンチ、照明灯等の公園設備が充実している。しかし、その利用者の実態は、大人が大半であり、大人の公園利用者の行動は、喫煙行動が大きく目立った。特に、オフィスビルに囲まれた空地や交通量の多い道路や橋の側の小さな空地に立地する園の多くは、千代田区では路上喫煙が区内全域で禁止された事により一層、喫煙所として公園の利用需要が高まったのではないかと考えられる。公園を利用する子供は1割に満たず、その利用される公園は、小学校に隣接した園であり、遠くの多数の園には利用されない遊具が設置されている現状があった。千代田区のような都心の商業地域ではその特性を理解し、その利用目的と園内環境を精査した公園のあり方が考えることが、大人にも子供にもそれぞれに利用される公園の充足に繋がると考える。