どのような環境要因が、物理的には同じ長さの時間を長く評価させたり短く評価させたりするのか、あるいはどのような要因が時間評価にゆらぎをもたらすのか。具体的には、そのような人間の心理から来る時間の作用が、緑の多少や騒音などを含んだ景観との影響の中でどう変化するのかを探ろうとしたものである。結果としては、やらぎや快適さが感じられる環境、好ましい景観であれば短く感じ、居心地の悪い空間、早く立ち去りたい景観であれば、長く感じていることが分かった。このように感覚時間が場所と人との交感作用を計測する尺度となりうることが示された。
pp.155-158,本人担当部分:全部,共著者は指導のみ
共著者:田村明弘