「からだ気づき実習」の感覚の覚醒、生きる力の獲得、周りのものとのかかわり、自己表現などの具体的目標は、「体ほぐしの運動」に求められる学習のねらいと同義であり、「からだ気づき実習」にその教材としての可能性があるか、大学1年生を対象に検証した。自由記述のKJ法から導き出された学びの実際は、感覚による実感を伴う内容から体への気付きや心と体の関連を実感でき、ペアやグループの学習により、からだ丸ごとの他者との交流を経験していることが明らかになった。このことから「からだ気づき実習」は「体ほぐしの運動」の教材として、十二分な可能性を持っているという知見を得られた。