足立美和 斉藤昌子 鈴木学
新学習指導要領が示す「心とからだを一体としてとらえ」ることをねらいに、「体ほぐしの運動」では、「体への気付き」「体の調整」「仲間との交流」を目的としているとした。「からだ気づき実習」を実践することから、「体ほぐしの運動」のねらいである三点に効果があるか、中学1年生を対象に調査した。「自己」や「他者」にたいする意識の調査を授業前後で行った結果、行う実習によってまた、性差によって、変化する自己意識の内容が異なってくることが明らかになった。これらのことから、年間計画において性差、精神的成熟度、生徒やクラスの現状に合わせて実習を選んで行うことによって、指導要領の示すねらいに向かった授業計画を立てることが可能であると示唆された。