保育者養成課程の大学3年次女子35名×3クラスを対象に、「表現(身体)」の実技の授業後に質問紙調査(19項目4件法及び自由記述)を実施し、学習内容及びそのねらいと、受講者の経験に対する自己評価との関係から、身体表現活動における指導者的視点を養うための学習内容を検証した。6つのカテゴリーに分けて分析した結果、「A体への意識」「C他者意識」「D協同活動」は毎回高い自己評価となり、「B課題の表現」「F指導者的視点」では回を追うごとに自己評価が上がったが、「E感情」ではj回を追って下がる傾向が見られた。学習内容は指導者的視点を育成するにふさわしいと考察されたが、一方で学習が単純な体の感覚的な内容から、自由な自己表現へと移行していくにつれ、自己評価は低くなる傾向があると考察された。