足立美和 石沢順子 小笠原大輔
保育士は幼児の活動を共感を持って受け入れるといった、幼児理解の力が求められている。このような保育士の資質を向上させるためには、養成課程において、自然あそびの体験を取り入れることが効果的と考え、日帰り自然体験活動の有効性を、アンケートや自由記述を下にした学生の学びから検証し考察した。その結果、感覚的な直接体験ができ、自然に対する知識の習得や理解を促すことができていたが、あそびを生み出す手法や自然を生かす保育環境に繋がる学びは見られなかった。こうした感性教育も野外教育の活かし方の一つではあるが、保育士としての包括的な資質の向上のためには、継続的な学習が必要であることが示唆された。