3歳から6歳の幼児の投力と調整力を、MKS幼児運動能力検査のテニスボール投げと両足連続跳びの調査を持ちいて3年間の測定より調査した。その結果、園児の投力は年次が上がるにつれ、低い評定点の出現率が上がる傾向があった。一方、調整力は年次が上がるにつれて高い評定点の園児の出現率が上がった。園での遊びの活動については、縄跳びなどの調整力を養う遊びは盛んであるが、園の環境の関係でボール遊びの頻度が低いことより、このような傾向が表れたと考えられる。全身的な運動能力を養うために、園での運動遊びの計画について個々の園の環境に合わせた工夫が課題であることが示唆された。