映画、舞台、ソマティクス、生涯学習等、多角的な視点から見たダンス学習の理論とその背景を踏まえ、幼小中高大と発達に沿ったダンスの指導法の実践事例をあげて、ダンス学習の継続的な指導の可能性を明らかにした。日本のダンス学習法はアクティブラーニングを援用してきた背景があり、加えて、多方面の専門家がダンスの有効性を語ることによって、2021年からの学習指導要領における「主体的・対話的で深い学び」に通じる方策を提示することができた。
幼稚園における表現活動の指導実践について執筆担当。
【執筆部分要約】
年中児を対象に、身近な素材を使って指導初心者でも手軽に取り組め、素材から受ける感覚を味わいながら、 個々でまた、仲間で一つの世界を楽しめる教材の実践 を4つの活動を用いて検証した。新聞紙、シフォン、リボ ンなど、身近なものを用いた活動は、材質や性質の違いで様々な活動が展開されるので有効であるが、予備体験によって、活動中の動きを引き出す声掛けの幅が広がると思われるため、指導者の予備体験が教材研究において重要である。