足立美和 小笠原大輔
宿泊学習を行ったA看護専門学校「教育方法」及びB保健福祉大学教育実践指導者養成コース「人間関係論」の学生を対象に「からだ気づき」実習の学習を通して「自己受容度」「間人度」「情動的共感性」を指標に、学習による内的変化を明らかにすることで、学習様式の構造を明らかにすることを目的とした。「立つ」「床とかかわる」「手当て」「1・2・3人~3・2・1人」等18の学習ののち、青年期の学習者においては、主体的自己を受け入れることにより、社会的自己を受け入れる傾向が明らかになった。成人の学習者には精神手k事故を受け入れることによって社会的自己を受け入れるという時間的変化が見られたこと、また、他者との関係を同一の自己概念に取り入れたり、逆に差異を見出して切り離したりするという、自己概念を確立する作業を行っていた。以上から「からだ気づき」実習は、成長段階においてそれぞれに学習効果が期待できるということが明らかになった。