「アテーナイ壮丁の誓い」
歴史学研究会編『世界史史料1 古代のオリエントと地中海世界』(東京、岩波書店)
史料校訂、翻訳、解説。前四世紀後半のアテーナイで制度化された新兵教練に入営するアテーナイ市民身分の青年のことである。十八歳から二十歳まで、市民権の一部を停止した状態で教練を受け、これを終えると完全に市民権を行使できるようになる。彼らの立てた誓願を刻んだ碑文の紹介である。